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平川綾真智 詩人(日本現代詩人会員) 2=7-5
2016年 02月 11日 日本国際詩人協会よりアンソロジー「道の詩学」発売。 私は作品「・ブールバール」で参加しています。 皆さま是非よろしく、お願いいたします。
2013年 06月 29日 作品「はしゃがれる」平川綾真智
2012年 10月 24日 葦北みっさ 平川綾真智 眉をしかめた溝にむらがる昨日は過熱し燃え尽きる 低くなる陽は電柱に座り帽子の余る目庇を焼いた 鼻の下が煎ってもらってから来る お豆の、とっても中挽きな 黒いに近いへ燃されると、すぐ 二つのしこりを塊を奇妙な形のままに下げる。 道の真ん中を歩いて帰った ...
2012年 10月 24日 攪拌、 平川綾真智 剥かれた夜は終わることのない端まで伸びきる、視界が区ぎりとる一帯を 柔らかな厚さで、 籠めていく 。 寄りかかる体熱が欅の幹に 背肉の沸しと脊柱の凍てりを 私、という肉塊から 移せば、よじれた枝の一つひとつが 反り立ち、生気を撒き散らす。 粘りつく歯茎へ 、マイセンを当てる。 探り...
2012年 10月 24日 あたしの重力 平川 綾真智 ...
2012年 10月 24日 ・2011年間詩誌評 「27×184×(2011-2010)」 平川綾真智 誌は納骨される。投下された環礁鮒を陸棲で嗤う麺類として。バルトリン腺液に穿かれた手袋爬虫の公僕として。黒烏龍茶の消去痕へ交尾する名字箱として。耄碌していたリッジウェイ机が焼胎児させた給料として。いずれの場合も押し顰める、活きた金魚の皮膚は赤い...
2012年 10月 24日 はしゃがれる 平川綾真智 ささやいていくただしい表情に目を 、ほそめていく 木の芽どきの冷たさをまだ明瞭に含み濁った空は うすく削がれる陽射しを溢して 窪んだ雲へと、溜め込まれていく ふやけるアスファルトの上、私、は 曲げた右手を息子に握られ跳ねられ引かれ乳歯を剥かれて はしゃぎの笑いを投げつけられ...
2010年 09月 07日 長居煎氏の第二詩集「恋々マトリョーシカ」は、瞬間瞬間の清濁を剥く永劫への丸い刃だ。序詩から始まる26篇は、どれもが腐敗に齧られる社会への風刺に満ち、人間の存在的脱皮を促していく。 人は産み出された瞬間まっさらな結晶であり純たる生命として、どんな芥からも隔絶されている。それは家族に、周囲に、有無を言わせぬ笑顔を湧かせて、変遷する時代の横暴を切り崩す輝きを柔和に発する。自らを思...
2010年 07月 15日 1979年の第1詩集から2006年の第6詩集までを抄録し、エッセイ・解説を加えた文庫「野中美弥子詩集」は、主婦としての生活情念を最高峰の比喩で具現化する自立と成熟の視点の背中だ。日々を自身の役割の中で暮らしながらも、客観視的な批評に己を置き見つめ続ける在り方は、純然たる払えない畏敬を抱かせる。 社会的性別役割へ疑問の念の欠片をも、持つことが許されなかった頃、主婦は「愛情と感...
2010年 06月 17日 秋川久紫氏の第二詩集「麗人と莫連」は、切り開き続ける決断の足裏だ。「追憶」シリーズを主調として収載された29詩篇は、それぞれ離反的言語を使用しながら、冷徹なまでに自己の立脚する地点の分析を照射していて、その圧巻的なコントラストが破壊と組成を両立させる。 巻き戻されていく記憶の中で焦出される複数の交点は、白眼視に満つ現実世界へ表現世界での作者の支配の根源を晒し、追究し続ける覚...
2010年 02月 11日 反響が特に大きかった、 「夜空にテラワロス」 「ぎちぎち9」 は上手くアップできませんでした。 残念です。 縦書きでアップできるサイトがありましたら教えてください。 また、 ピンピンビール の詩作品もいつかアップ出来たら、と思います。
2010年 02月 11日 僕の先 熱をもたない七月の光が万緑に胸をはる樹の、ずぅっと上から 差しこんでくるそんな日のこと やわやわと揺れ、見えかくれする、 淡い光色にいきまれて、包みこまれて、 僕は産まれた。 風邪みたく悪いことしかない 生涯治ることはない病を、破られ散らばる色彩の中、 その時たしかに飲まされて ふにゃふにゃの突起へ...
2010年 02月 11日 九月は もうすぐ昼だ 腹が減る ピザでも取ろうか 服を着よう 何故泣き叫んで しがみつく 握り振った、押しピンで 君の手なじるな 傷がつく ほら 。 電話したなら来ただろう 食べてる間は静かな君だ 窓は開けない空気が纏わる テレビをつければまた、なじる、君 消せば張り付く寒気に...
2010年 02月 11日 405から出る煙 盆地に満ちる うだる空気が体を押して汗を一滴も残すことなく 絞り出そうと執着している 。 そんな日 、 白百合が実に巧く陽光に 純白が浮き立つ様に照らされて 私の視界を離さなかった。 座って見入り続けていると、 奇異の目を向け 、人は通る なんだ 汗だくで白百合を眺める 男の姿がそんなに奇異か 確...
2005年 07月 10日 祭り ―鐘鼓が小槌で打ち鳴らされて その音が山向こうの家にまで響く 山火事が空から降って来たのかと 見違う程まで染み来る夕陽は 高鳴らされたものさ 子供ながらに叫んださ 降れや降れや 降れよや雨よい 実れ実れや はちきれさせろい 烏賊焼きもモロコシもありゃしない リンゴ飴なんぞ知りもしない 御詞終えて奉り終えて ...
2005年 07月 10日