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「九月は」(詩集「202.」から)









   九月は




もうすぐ昼だ 
腹が減る
ピザでも取ろうか 
服を着よう
何故泣き叫んで しがみつく
握り振った、押しピンで
君の手なじるな 
傷がつく

ほら 。 電話したなら来ただろう
食べてる間は静かな君だ
窓は開けない空気が纏わる
テレビをつければまた、なじる、君
消せば張り付く寒気に気付いて
私は 君に しがみつく
部屋を出られず何日経った
体温。そこへと 一時の安堵
、劣等感とは 
二人のことだ、

ああ 、また服は 
脱ぎ散らしたか
しがむ私を 押しピンで
そんなに刺すな やはりほら
赤く、飛び出た したたる、ぞ、
九月は空気が 淀みきる
だのに、皆は 、 外へと出歩く
。君はなじり、私は、しがむ
したたり、赤は服を染め
ああもう夜。だね
ピザを取ろう
by ayamati-hirakawa | 2010-02-11 15:18 | 喜 詩