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安永蕗子先生とのこと。

安永蕗子先生に初めてお会いしたのは、
福島次郎さんとの席でのことだったと記憶しています。

その時に、かけていただいた言葉は、
今でも自分の支柱にあります。

短歌と現代詩の違いはあれ、
真剣に接してくださった先生の言葉を、
自分の中で咀嚼した通り、
自分のために、ここに書こうと思います。


「私は父の関係で幼い頃から本に囲まれ育ちました。
難しい漢字もルビがふってあるので幼いながらにも読めて、
意味を知り、自分の世界とは違う場所に触れることが出来ました。
読めていくということ知っていくということ。
それは地獄です。
ルビは朱色、つまりルビー色が語源にあります。
ルビー色は鳩の血の色という意味です。
読ませるということは平和の象徴である鳩を、
殺していくということです。
人の平和を殺していく地獄です。
あなたが足を踏み入れた文学とは、そういう場所です。
どうぞ精進なさい。」
by ayamati-hirakawa | 2012-03-18 15:26